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リコーダーと鍵盤ハーモニカを手に持つオレモリカエルのあおいさん

リコーダーと鍵盤ハーモニカの楽しさを伝えたい。オレモリカエルのあおいが語る音楽の魅力

リコーダーや鍵盤ハーモニカと聞いてどんなイメージが頭に浮かぶだろうか。人によっては、小学生向けの楽器だと思うかもしれない。
だが、オレモリカエルのあおいさんがSNSにアップしているリコーダーと鍵盤ハーモニカの演奏動画は、どれも聴き入ってしまうほどの美しい音色で、小学生の頃使っていたものと同じ楽器だとは思えない。
あおいさんはどのような想いがあって演奏動画をアップしているのか。彼女の音楽に対する想いを探るべく、インタビューを行った。

──あおいさんはYouTubeやInstagramでリコーダーや鍵盤ハーモニカを使った演奏動画を上げられていますよね。始められたきっかけはなんだったのでしょうか?

リコーダーが趣味です、と周りの人に言うと、「え?(笑)」という反応をされることがお馴染みで(笑)。同じく趣味であるフルートのことを話すと「すごいねー!」という反応なのに。リコーダーも素敵な楽器なんだよ、ということを発信したいと思ったのが始まりです。

──リコーダーというと子どもの時に触った懐かしい楽器という印象がありますが、リコーダーを好きになったきっかけはありますか?

中学3年生の選択音楽の授業でディズニーのリコーダーアンサンブルをやった時に、「リコーダーでもこんなポップスが吹けるんだ!」という楽しさを知ったのがリコーダーを好きになったきっかけです。そこからは個人的に家でいろいろな曲を吹いて遊んでいました。

──中学時代の音楽体験が今に繋がっているんですね。もう一つ、演奏動画で使っている鍵盤ハーモニカはどういった経緯で取り入れるようになったのでしょうか?

鍵盤ハーモニカは、大学の学祭で所属部活のオーケストラの出し物として好きな楽器でアンサンブルする機会があって、そこで鍵盤ハーモニカを久々に吹いたら楽しさに気付きました。社会人1年目になって購入して、そこからよく吹くようになりましたね。

リコーダー、鍵盤ハーモニカ、ピアノを多重録音して一本の動画を完成させている。

──お話を聞いていると、部活や授業でのアンサンブルが気付きになってるように思うのですが、やはり他の人と一緒に演奏することで得られる楽しさは、個人で演奏するものとはまた違うものなのでしょうか?

そうですね。もともと小学生の時に、進学予定の中学校の文化祭で吹奏楽部の演奏を聴いて、「私ここに入る!」と迷いなく吹奏楽部に入って、他の人と一緒に演奏する楽しさにハマった気がします。
一人では作ることができない音の厚みや、いろいろな楽器の役割、何よりもみんなで協力して活動することが私自身好きなのかもしれないです。

──現在はバンドとして活動されていますが、学生時代の吹奏楽部やオーケストラと、バンドで異なる点はありますか。

『楽譜を読んで、解釈して、演奏する』ことが吹奏楽やオーケストラは正解でしたが、バンドは『自分でフレーズを考えて演奏する』ので、バンドになってからだいぶ苦労しました。当たり前ですが、オリジナル曲を演奏するにあたって楽譜が無いことは衝撃でした(笑)。

──オレモリカエルであおいさんは、リコーダー、鍵盤ハーモニカ、グロッケンを担当されていて、どれも繊細な音色の楽器だと思うのですが、曲のフレーズを考えるにあたって何か意識してることはありますか?

基本的に他のメンバーがすでに考えたものを聴いて、自分はどうしようか考えることが多いです。ちょうどこの前、自分で管楽器全体のアレンジを考えた曲もありましたが、時間がかかりましたね。
自分の楽器のフレーズを考えるときは全体のバランスを聴いた上で、どのように入れば良いアクセントになるかな?と意識しています。
あとは、他のメンバーがすでにこういう感じで入って欲しい!と言葉で伝えてくれるパターンもあります。スタジオに入って音を鳴らして調整、みたいなことも多いですね。

あおいさんが所属するバンド、オレモリカエル。

──まさにメンバーと調整して作り上げる過程は、オリジナル曲を演奏するバンドならではですね。
少し話は戻りますが、あおいさんが個人でYouTubeやSNSに上げてる演奏動画の曲はどのように決めているのでしょうか?

取り上げる曲は、基本リクエストされた曲か、その時の流行りの曲か、思い立った曲です(笑)。
流行りの曲の方がアクセス数が多いかな?って思っていたら、この前“椰子の実”(唱歌)が意外とアクセス数が多く出て、どんなものがヒットするのか全然読めません。
あと、リコーダーに合いそうだったり、鍵ハモに合いそうというのも、一つ曲を選ぶ時の基準にしています。

──なるほど。では、そんな中でも特に思い入れのある動画や、自分の“推し”演奏動画はありますか?

推し……。もともとコバソロさんという方がカバーで出していた“回る空うさぎ”がとっても好きで私も吹いてみたのですが、それはお気に入りです。
思いの外視聴回数も伸びましたし、原曲のボカロの人気具合も身に染みて感じました。リコーダーの柔らかい音がこの曲とマッチした気がしています。

2024年8月現在、本動画は6.7万回再生を記録している。

──6万回再生はすごいですね。また、逆に「もっと見てほしい!」という動画はありますか?

もっと見て欲しいのはこの動画ですね。
リコーダーアンサンブルの楽しさが伝わるといいなぁと思っています。

──リコーダーの温かみのある音色が非常に曲とマッチしていますね。こうやって一人でもアンサンブルの動画をアップできるのが現代の良さでもあると思うのですが、やっぱり他の人とアンサンブルしたいという気持ちはありますか?

以前にもしたことはありますが、他の方ともぜひアンサンブルしてみたいですね。

──では最後に、これからの展望をお聞かせいただけたらと思います。

私が所属しているオレモリカエルは15周年を迎える年になったので、今までよりもっといろんな人に知ってもらえる年にしたいです。
個人の活動としては、引き続きリコーダーと鍵盤ハーモニカの良さを少しでも伝えられる活動を続けたいのと、フルートデュオricottaというプロフルート奏者のマネージャーになったので、ricottaの認知度も高めたいです!

──バンド、マネージャー、個人の活動と盛りだくさんですね!これからもあおいさんのアップする動画、そしてご活躍を楽しみにしています。本日はありがとうございました!

あおい プロフィール

11人組バンド、オレモリカエルでリコーダー、鍵盤ハーモニカ、グロッケンを担当。自身のSNSではカバー曲を中心に、リコーダーと鍵盤ハーモニカの楽しさを伝える動画を発信している。2024年からはフルートデュオricottaのマネージャーも兼任。
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オレモリカエル 各種リンク
フルートデュオricotta 各種リンク

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