KNOSIS「THE ETERNAL DOOM」看板

KNOSIS「THE ETERNAL DOOM」夜公演ライブレポート

KNOSIS主催のライブ「THE ETERNAL DOOM」が9月16日に新宿ANTIKNOCKにて開催された。
本公演は2部構成で、昼公演はハードコアバンド・Otusとのツーマン、夜公演はKNOSISのワンマンライブとして行われた。
本記事では夜公演の様子を記す。

KNOSIS「THE ETERNAL DOOM」夜公演ライブレポート

定刻を過ぎ、暗転して流れたのは「ラジオ体操の歌」。場違いとも思える軽快な曲にフロアから笑いが起こるが、この曲を聴いて思い出すのは映画「GANTZ」だ。映画の印象もあって不気味さや怖さといった感覚がじわっと拡がり、狙ってなのかは分からないがフロアには独特な緊張感が漂う。

そんな張り詰めた空気を打ち破り1曲目に投下されたのは“星砕”。イントロからDaiki(Gt.)が身を乗り出して煽り、その時点で前方はすでに混沌とした状態に。観客のレスポンスもばっちり決まり、すっかりこの曲がライブで定着していることがうかがえる。

2曲目“厄災”に入るとRyo(Vo.)は観客に覆いかぶさるようにして叫び、一気にライブのボルテージが上がる。曲の間では「やるしかねぇんだよ!」と7月に行った自主企画のライブのくだりを引用して観客を盛り上げる。

MCでは、Ryoが自身の音楽活動の指針について話す。
「どこかの誰かに刺さればいい。一人でもいい。そういう気持ちでやってます。でも、『どこかの誰かに刺さればいい』と思ってやってきたことでこんなにたくさんの人が集まってくれて…ありがとうございます」

Ryoが観客に感謝の言葉を述べる。そんな穏やかな時間も束の間、すぐさま「モッシュするならここしかねぇぞ!!」と観客を煽り、KNOSISが大きな影響を受けたというMachine Headの“Davidian”とNine Inch Nails“March Of The Pigs”のカヴァーを投下。フロアではより一層大きなモッシュピットが拡がり熱気が渦巻く状態に。

その後は未リリース曲の“暗月”、“火脂”を立て続けに披露。特に“火脂”の、Ryoが体を大きく反らして歌う姿は、ライトに照らされてドラマチックさが増し、まるで命を燃やし尽くさんとばかりのパフォーマンスには心から痺れた。

最後のMCでは昼公演のOtusとの関係性にも触れる。
「Otusすごいライブしてたね!ケツ叩かれて久々に緊張感ある中でやれた。Otusもそうだけど、決められた型、シーンの中でどれだけ外れられるか、ねじ曲がった気持ちでいられるか、って思ってやってます。これからもOtusと一緒にそういう場を作っていきたいと思います」

思えば、KNOSISが影響を受けたアーティストのカヴァー曲をやるのも、観客の音楽の幅を広げようと投げかける姿勢であるし、ある意味凝り固まったシーンを変えようとする姿を、この日は終始体現していた。
最後は“狂火”と“忌鬼”でフロアをこの日一番のカオスな状態にして、約1時間のライブを締めた。

7月の自主企画のライブでは、機材トラブルもあってどこか緩さの残るライブという印象があったが、今回は見事にビシッと決めてきた。バンドとしてのまとまりがあって、インパクトを正面から感じられるとても気持ちのいいライブだった。

今後はEPやアルバムリリースも予定しているとの話も。既存のシーンには収まらない気概を見せるKNOSIS、ますますこれからが楽しみだと思わせてくれた。

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