A Ray of Hope vol.06の画像

【霊障系】ライブで恐怖を感じたバンド、moreru

5月5日、「A Ray of Hope vol.06」でmoreruのライブを観た。
彼らのライブを観たのはこの日が初めてだ。SNSでバンド名をよく見かけてはいたが、とにかく「やばい」という情報だけをもとにライブを観た。

結論から言うと、確かに「やばかった」

恐怖を感じたバンドmoreru

「やばい」というのは便利な言葉で、私も日常生活でよく使っているが、すごいや面白いという意味で使うことが多い。だが、辞書には「危険や不都合な状況が予測されるさま。あぶない。」という意味で綴られている。(goo国語辞書「やばい」より引用)

moreruのライブは、この本来の「やばい」を体現していた。
私は、これまでに行ったライブで感じたことのない恐怖をこの日体験した。
それはオーディエンスが飛んでくるとか殴りかかってくるとか、そういった物理的な恐怖ではない。世界観の恐怖だ。

小学生の頃、夕方のいつもと同じ帰り道。何度も通っている道なのに、ふと、人影がなくなってこの世界に自分以外誰もいなくなってしまう。赤い夕陽が不気味で気持ち悪く思え、急に怖くなった経験はないだろうか。(なぜか私は幼少期にそんな感覚に陥ることがあった。)
moreruのライブで感じたのはまさにそんな恐怖だった。

SEや曲の中に混ざる学校のチャイムや夕焼け小焼けのメロディであの頃の記憶が呼び起こされたかと思えば、呪いや死を連想させる歌詞と轟音のノイズとシャウトで浮かんできた世界が一気に壊される。幼少期に体験した、あのふいにゾッとする違和感を思い出して怖くなったのだ。

歌詞にもある「霊障系」という言葉がこのバンドの世界観を表すものとして使われているのを見ると、あながちこの感覚も間違いではないと思う。

だが、恐怖を感じたといっても、決してマイナスな意味ではない。
ライブ中は自分の中にある「怖いもの見たさ」の好奇心がずっとざわついていたし、実際、ステージから目が離せなくなるほどの一人ひとりの迫力ある演奏技術とパフォーマンスは凄まじかった。

この日のライブの様子はYouTubeにアップされている。こればかりは文章で伝えるよりもとにかく映像を見てほしいと思う。

「こんなライブ初めて」と思ってしまうぐらいにはインパクトのあるライブだった。
もし少しでも気になったのならぜひ生で観てみてほしい。すでに各所で話題になっているバンドだ。今観ることのできるこのタイミングで観に行くべきバンドだと思う。

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