
「STRAIGHT EDGE」商標登録問題 異議申し立てへ向け署名活動が拡大
アパレルブランド「STRAIGHT EDGE」の商標登録に反対する署名活動が行われている。
「STRAIGHT EDGE」商標登録に反対する署名活動とは
今回の問題は、西野 亮廣氏と廣江 一也氏が「STRAIGHT EDGE」という名称のアパレルブランドを立ち上げたことが発端となる。
「STRAIGHT EDGE(ストレート・エッジ)」とは、1980年代初頭にハードコアパンクシーンから生まれた思想・ライフスタイルを指す言葉だ。ドラッグ、アルコール、タバコ、快楽目的の性行為などのアンチテーゼとして広まった禁欲的な姿勢のことで、手の甲に書く「×」印がシンボルとなっている。また、ヴィーガンのライフスタイルと結びついて実践されるケースもある。
実際に日本のハードコアパンクコミュニティでも、「STRAIGHT EDGE」を掲げている人たちがいる。
今回の「STRAIGHT EDGE」の商標登録については、人々の思想やライフスタイル、アイデンティティである言葉を、特定の企業が独占しようとしていることに対し、SNSを中心に批判や疑問の声が上がった。
こうした動きを受け、大阪のハードコアパンクレーベルBACK YARD ZINE & RECORDSが、商標登録に反対する署名運動を開始。約2週間経過した5月9日時点で、8,000人以上が賛同している。
署名ページでは、「STRAIGHT EDGE」という言葉が商標登録された場合、バンドの表現活動やマーチャンダイズの展開に影響を及ぼす可能性があると示されている。
ブランド側はプレスリリースなどで、「STRAIGHT EDGE」がハードコアパンク由来のものであることを理解した上で、ブランド名として採用していることを明記している。
だが、筆者自身ハードコアパンクのライブに足を運ぶ中で、「STRAIGHT EDGE」はファッション用語ではなく、思想や生き方と深く結びついた言葉だと感じてきた。だからこそ、特定の企業が背景にあるカルチャーを無視して言葉を独占する動きには違和感があるし、この商標登録は通るべきではないと感じている。
本プロジェクトは、商標登録が完了した際に「異議申し立て」を行う方針が示されている。
少しでも関心のある人は、下記のリンクから詳細を確認してほしい。
STRAIGHT EDGE という思想・歴史的背景を軽視し、特定の企業が独占する”商標登録”に反対|change.org
5月17日追記
5月16日、署名活動を行っているBACK YARD ZINE & RECORDSが、新たな情報をSNSで発信した。
【ストレートエッジ商標登録最新状況】
— BACK YARD ZINE & RECORDS (@backyardzine_06) May 16, 2026
5/1付の商標公報にてステータスが更新され、これにより異議申し立て期間が2026年7月1日までとなりました。
現在、私たちは正式に異議申し立ての準備をしております。… pic.twitter.com/UjmJAWyqsx
「STRAIGHT EDGE」商標登録に対する異議申し立ての期限が2026年7月1日までであることが決定し、正式に異議申し立ての準備を進めているという。この期限を過ぎると、「STRAIGHT EDGE」の商標登録を覆すことは難しくなるとみられる。
本プロジェクトではオンライン署名に加え、「STRAIGHT EDGE」の表記が確認できる文献、CD、Tシャツなどの写真も募集している。
商標登録に少しでも疑問を感じている人は、オンライン署名の詳細をぜひ確認してほしい。

