FACTが復活するので、好きな曲や思い出を振り返る
2015年に解散したバンド、FACTが復活する。
12月8日(日)に幕張メッセで開催される「REDLINE ALL THE FINAL」に出演することが発表されたのだ。
FACT復活前に、思い出を振り返ってみる
私にとってFACTは、人生に欠かせない存在だ。これについては、以前書いたこちらの記事でまとめている。
高校生の頃、クラスに馴染めず悩んでいた時期に、鬱屈とした気持ちを吹き飛ばしてくれたのがFACTだった。FACTをきっかけにパンク、ハードコア、メタルコアといったジャンルの音楽に触れるようになり、私の世界は広がった。
FACTに関する思い出の中でも特に忘れられないのが、2014年に開催されたFACT主催のフェス「Rock-O-Rama」だ。ラインナップのほとんどがパンクやハードコアなど、アンダーグラウンドで活躍するバンドばかりで、そんなフェスを幕張メッセで開催するというのは当時かなり尖っていた(ラインナップはこちら)。
実際、会場は満員とは言えない状態だったが、それでも、集客力のあるバンドを揃えるのではなく、自分たちが「かっこいい」と信じるバンドや仲間たちを集めるFACTの姿勢に、当時の私は心を打たれた。
そんなかっこいい姿を見ていただけに、翌2015年に発表された解散はとてもショックだった。今後もシーンを引っ張っていくのはFACTだと確信した矢先の出来事で、もったいないという気持ちもあった。
しかし、FACTが解散した後も、彼らと共演していたバンドたちがライブシーンを盛り上げ、素晴らしい楽曲をリリースし続けていることで私の心は救われている。
時が経ち、解散のショックも薄れた中で届いた、FACT再結成の報せ。
正直かなり驚いたが、再び音を鳴らしてくれる事実に感謝しかない。
FACTのライブを観るのは、解散ライブ以来、実に9年ぶりだ。
あの頃買ったTシャツは今も入るだろうか。そんな一抹の不安を抱きながら、今は12月8日が楽しみで仕方がない。
人に勧めたいFACTの曲4選
せっかくなので、個人的に好きなFACTの曲をいくつか紹介する。
Disclosure
Gt./Vo.のAdamが加入し、6人体制となって初めてリリースしたアルバム『Witness』のリードトラック。
FACTの特徴であるVo.Hiroの美しいメロディを封印し、全編シャウトで突き進む一曲だ。6人体制になったことで、ボーカルもサウンドも厚みを増し、バンドとしての進化が感じられる。乾いた音と無骨な声がかっこいい。
a fact of life
FACTの代名詞とも言える曲で、もはや説明不要の名曲。
この曲が始まると大量のクラウドサーフが発生し、視覚的にも圧倒的な盛り上がりを見せる。
fog
個人的に一番好きな曲。
どこか不安定さを感じるメロディで、Aメロ、Bメロ、サビといった一般的な曲の構成を無視し、常に新しい展開が繰り広げられる点が魅力的だ。
error
この曲が収録されている『Eat Your Words』は、東日本大震災の直後にリリースされた。未来に不安しか感じられなかったあの頃、お守りのように聴き続けた、個人的に思い入れのある一曲。エモーショナルなギターとメロディが美しい。
YouTubeに公式動画が公開されている曲を中心に紹介したが、FACTの曲は本当にどれもかっこいいものばかりだ。ポップで聴きやすい曲もあれば、荒々しく駆け抜けるハードコアな曲もあり、誰にとってもきっとお気に入りの曲が見つかると思う。
この復活を機に、ぜひFACTの音楽に触れてみてほしい。
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