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画像:2024年3月の編集部の伝えたい!

カラタチの最果てのセンセイ!、8P channel、オーデュボンの祈り|編集部の伝えたい!【2024年3月】

音楽をはじめ、日々さまざまなカルチャーやコンテンツに夢中になっている編集部のメンバーたち。そんなメンバーの近況や最近体験した“楽しいこと”を月ごとに紹介するのが『編集部の伝えたい!』です。音楽の話もあればそうでない話も。どうぞ気軽にご覧ください。

【2024年3月のトピックス】
N93 カラタチの最果てのセンセイ!
8P channel
オーデュボンの祈り

「N93 カラタチの最果てのセンセイ!」オタク芸人とオタクリスナー、3軍同士の集い場

吉本興業に所属する芸人コンビ「カラタチ」が毎週配信している『カラタチの最果てのセンセイ!』というポッドキャストに夢中で、各話5回は聴いている。

アイドルオタクの前田と、アニメオタク(アニメオタクというのは表立っての肩書で、彼は実際はエロゲオタクである)の大山。オタクの2人が早口で喋るポッドキャストは唯一無二の空気感だ。
限界オタク芸人の2人と、不登校や非正規雇用の限界リスナー※が、時に共存・時に罵り合いながら奏でる陰キャのハーモニーは、番組内で大山の新たな一面「キレ芸」を引き出した。
※番組に届いたリスナーからのメールや前田の発言より引用

そんなカオスな番組はオタクリスナーが多いことも起因し、回を重ねるごとにXで反響を呼びリスナー数がどんどん増加。ラジオでのトーク内容から生まれたライブの開催や、番組スポンサーが付き下北沢でデジタルサイネージ広告が掲載される等多くの盛り上がりをみせた。

もともと本番組は若手芸人数組がそれぞれポッドキャスト番組を持ち、再生数やスポンサー獲得を競い1位になれば地上波番組に昇格し、それ以外の番組は終了するというサバイバルの一貫によるもの。3月16日に発表された最終結果では2位となり、地上波への昇格は惜しくも達成できなかったが、「社会で行き場のないオタクの面倒をカラタチがみなければならない(前田談)」という事で先日番組の継続がアナウンスされた。

Xでは多くのリスナーが喜びの声を上げる中、私も自身のインキャムーブを昇華できる場が存続した事に安堵の気持ちが止まらずにいる。オタクの力は、やはりすごいのだ。思えばリスナーはこの1年、様々なものに投票し、番組ポスター掲載場所を巡り、クリスマスツリーと写真を撮り、3軍とは思えないアクティブな日々をカラタチと一緒に過ごしてきた。

私はもし本記事を読んでいる方の中に、現実に居場所が無いと感じる者・好きなことを好きでいいか悩んでいる者がいたならば、、是非このポッドキャストを聴いてほしいと思う。
そこには貴方がオタクでも、3軍でも、そのままの貴方自身を温かく迎えてくれる教室の隅っこの空間があるはずだから。

ポッドキャストURL▼
https://cms.megaphone.fm/channel/TBS1798776830

N93の公式YouTubeチャンネル▼

(OHATA)

「8P channel」終了

“楽しいこと”ではないのですが、毎回更新を楽しみにしていた動画コンテンツ「8P channel」が2024年3月をもって充電期間に入る(休止)という発表があり、ショックを受けた先月でした。

「8P channel」とは、若手男性声優8人からなるグループ「8P(エイトピース)」のバラエティ番組で、Rakuten TVで月2回配信されています。(8PのWebページはこちら

ビジュアルはキラキラしていますが、番組内ではお馬鹿(※褒め言葉)な8人の仲睦まじいやり取りが面白く、全力じゃんけんやエチュード、気配斬り対決など、名企画がたくさんあって思わず声を出して笑ってしまいます。一方で朗読回では声優らしい真面目な一面もあり、そのギャップも魅力の一つです。各回の冒頭5分は、YouTubeとRakuten TVで無料で観ることができます。

番組が終わってしまうのは寂しいですが、8Pの企画はまだまだ続くとのこと。
今やメンバーは皆売れっ子声優ですが、こんなこともやってたんだ、と末永く語り継がれ(?)てほしいコンテンツです。
YouTubeのお試し動画
Rakuten TV「声優チャンネル」内で全話視聴可能

(miku)

「オーデュボンの祈り」を読みました

「オーデュボンの祈り」の表紙画像

好きな小説家さんは何人かいますが、なかでも辻村深月さんと伊坂幸太郎さんが好きです。そんな伊坂さんのデビュー作、「オーデュボンの祈り」を先日読みました。
なんで今更?……避けてたんです。「好き嫌い分かれる」って声をよく聞いていたので。

面白かった。外との交流を150年絶っている島に、未来が見える喋る案山子━━現実離れした設定に、最初はとっつきにくさを感じたものの、後半はあっという間でした。一言で感想を言うと、「未来が見えないって幸せだな」です。

伊坂作品の魅力を語り出すとキリがありませんが、冒頭に挙げた辻村さんとの共通点で言えば、他の作品と繋がっているところ。今作の登場人物も、他の作品に結構出てきます。だから気になって読むことにしたんですけどね。

内容の面白さに加えて、もう一段階楽しませる。こういうサプライズ的な要素、大事にしたいものです。
というわけで、私も記事書くときに遊んでいるとか遊んでないとか……(笑)一文字・一文こだわっているつもりなので、読む際にはぜひ名探偵になって、そんな仕掛けも探していただければ幸いです!

(かなざわまゆ)

『編集部の伝えたい!』は、毎月更新予定。来月の更新もお楽しみに!

【2024年3月に公開した記事】

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