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Aqua Timez『The FANtastic Live Re:loaded』ライブレポート

「もう1回やります、Aqua Timez」

8月2日、Spotify O-EASTにて開催された『The FANtastic Live Re:loaded』。2018年に解散したAqua Timezが、2025年のデビュー20周年を前に期間限定での再結成を発表してから行われた、最初のライブである。

解散前、横浜アリーナで行われた最後のライブから数えると、およそ6年ぶり。
定刻になり、ステージにたかれた大量のスモークから5人が現れた後、太志(Vo)は冒頭のように宣言した。
Aqua Timezが帰ってきたことを実感した瞬間だった。

Aqua Timez『The FANtastic Live Re:loaded』ライブレポート

6年ぶりのライブで、彼らは名曲を届け続けた。

「最後まで」でライブをスタートし、「ALONES」「Velonica」、先日『THE FIRST TAKE』に出演した際に披露された「虹」「千の夜をこえて」。
MCでメンバーは「mayuko(Key)がシングルの曲ばかり提案してこういうセトリになった」と明かしていたが、時代を彩ってきた曲たちのオンパレードは、あらためて彼らの軌跡を辿り、ここから再び歴史が紡がれることを予感させるようだった。

ライブの中盤で披露されたのが、「決意の朝に」だった。
もうここに書くまでもない、この曲の有名なサビのフレーズのように、人としての弱さを赤裸々に歌いながら、それを彼らはポップに昇華させてきた。当時のロックバンドとしては、稀有な存在だったように思う。
そんな彼らを、自分の味方のように感じていた人は多かったはず。青春時代を彼らとともに過ごした私もその一人だ。

そして、彼らもまた、“Aqua Timez”が自分たちの居場所だと思っていたのだろう。

「生きて」のイントロ、大介(G)が奏でるアルペジオにのせて、太志は「ここにいれば大丈夫だなって思いました」と語っていた。安心感からか、「Fly Fish」で声を変幻自在に変えながら自由に遊ぶように歌っていた姿も印象深い。

アンコールでは、ファンレターの返事として制作された「手紙返信」に続き、「ここが大事ってことを表した曲」と紹介して「HOME」が届けられた。
5人と私たちが、“Aqua Timez”という場所を通じて繋がること。その時間がもう一度訪れたことが、本当に嬉しく思う。

あまり欲張るのもよくないとは思いつつも、聴きたい曲がたくさんある。
デビュー19周年を迎えた8月24日には、新曲「ヒトシズク」もリリースされた。
この日のライブを起点に約1年間、彼らはまた6年前と同じように私たちに寄り添いながら、楽曲を届けてくれるはずだ。
最後に、あらためておかえりなさい、Aqua Timez。

■2024.8.2『The FANtastic Live Re:loaded』セットリスト@ Spotify O-EAST

1. 最後まで
2. ALONES
3. 千の夜をこえて
4. ヒナユメ
5. 生きて
6. エデン
7. 決意の朝に
8. つぼみ
9. Velonica
10. Fly Fish
11. 虹
En1.手紙返信
En2.HOME

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