
Sable Hills “Namu”レビュー|仏教×ジャパニーズメタル
今年いちばんクールな楽曲かもしれない。初めて聴いた瞬間、そう感じた。
「仏教×ジャパニーズメタル」
新たな音楽体験である。
Sable Hills “Namu”レビュー
日本のメタルコアバンド・Sable Hillsが10月にリリースしたシングル“Namu”。
不動明王の真言をフィーチャーしたというこの曲は、僧侶が真言を唱えるところから始まる強烈な一曲だ。
この曲が注目を浴びたのは、10月13日に開催された「LOUD PARK25」でのこと。「ステージにお坊さんが出てきた!」というSNSのポストが大きな話題となった。
その後公開されたミュージックビデオの舞台は寺院。和の空間とメタルサウンドが不思議なくらいに融合している。
そして何より私が衝撃を受けたのは曲の後半、〈南無〉と手を合わせてブレイクダウンに入るところだ。
「なんだこれ、おもしろすぎる!!」
私の中にある仏教のイメージ、そして「南無」と聞いたときに脳内で再生される音とあまりにもかけ離れていた。
そのギャップが、全く新しい音楽体験としてとても面白く感じたのだ。
メタルやエクストリームミュージックを好む人は、現実と上手く折り合いをつけられない人が多いと個人的には思っている(筆者自身がそうだからだ)。そのような音楽に不動明王の真言を乗せるというのは、心の拠り所を求めるという意味で、親和性は高いと言えるのかもしれない。
今一番観たいライブは間違いなく、僧侶もステージに立つ“フルセット”のSable Hillsだ。
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