KT Zepp Yokohamaの外観

NakamuraEmi×UVERworld『背負い投げ4本目』で見せた覚悟

1月31日(土)、NakamuraEmiとUVERworldの対バンがKT Zepp Yokoyamaで行われた。

この日はNakamuraEmiが主催する『背負い投げ』と題する対バンイベントで、毎回異なるアーティストをゲストに呼んでおり、UVERworldは「4本目」のゲストとなる。

正直に言う。私はUVERworld目当てでチケットを買った。
だが、ライブが終わってから思い出すのは、NakamuraEmiの音楽とパフォーマンスだ。
彼女の熱と覚悟に心を打たれた一夜だった。

観客一人ひとりに言葉を届けるUVERworld

はじめにステージに現れたのはUVERworld。
未リリースの新曲“ZERO BREAKOUT POINT”から始まり、轟音とも言える音の塊を浴びせる攻めの姿勢を見せる。しかも昨年のツアーからアレンジが変化しているという、相変わらずの音楽へのストイックさだ。筆者の胸の内に、「今年のUVERworldも期待できるぞ!」そんな気持ちが広がる。

MCでは、なぜ今回の対バンを受けたのかがTAKUYA∞の口から語られた。
「だせぇアーティストから対バン申し込まれた時は、適当に『10km走って俺に勝ったらな』って言ってるんだけど」と、以前SNSで話題になっていたことの答え合わせがされたのには笑ってしまったが、続けて「NakamuraEmiはかっこいいから対バン受けました」と力強く言い切っていた。

この日はアッパーな曲だけでなく、“0 choir”や“7日目の決意”など、言葉を大切に紡ぐ曲を多く披露していたのが印象的だ。特に“ALL ALONE”は、メッセージの親和性が高いNakamuraEmiの“YAMABIKO”を意識してセットリストに組み込んだのだろう。

UVERworldのファンだけでなく、ときに明確にNakamuraEmiのファンにも言葉を向けながら、一つひとつ丁寧に音を届け、UVERworldはステージを後にした。

“覚悟”を見せるNakamuraEmiのステージ

アコースティックギターの音とともに幕が開き、NakamuraEmiのステージが始まった。
力強くハリのある歌声、一曲目の“メジャーデビュー”で、筆者は一気に心を掴まれた。

〈うーわNakamuraEmi メジャーデビューして変わったな〉1
思わずドキッとしてしまうようなフレーズ。心の中をのぞかれているのではないかと思うほど、核心を突く言葉が次々と放たれる。

MCではゲストのUVERworldに触れ、「あんなに覚悟が決まった人を見たことがない」「今日のライブが決まってから、カンフーと太極拳を習い始めた」と語る。その言葉に思わず大きくうなずく自分がいた。
UVERworldのライブに行くと、彼らの覚悟やエネルギーに触発され、自分も何かしなければいけない気持ちにさせられる。「帰りはエスカレーターじゃなくて階段を使おう」「一駅歩いて帰ろうかな」そんな衝動が湧いてくるのだ。

ある意味、NakamuraEmiはUVERworldのファンと近い目線にいるのかもしれない。だからこそ、彼女がこの対バンに向けてどれだけ覚悟を決めて臨んでいるのかが、言葉の端々から、そしてパフォーマンスからひしひしと伝わってきた。

彼女が発する言葉や歌には、自身の弱さが包み隠さずさらけ出されている。筆者はこの日初めてNakamuraEmiのステージを観たが、音楽に向き合う熱意が数曲で感じられたし、UVERworldが対バンを受けたのも心から納得できた。

ライブ終盤には、TAKUYA∞がステージに現れ、NakamuraEmiの“スケボーマン”とUVERworldの“PRAYING RUN”のマッシュアップが披露された。
この日だけの特別な演出に、会場は大きく沸く。夢を追うことの苦しさ、楽しさ、そして覚悟。そんな想いが込められた2曲が混ざり合い、呼応し、大きな熱を生み出す様子は圧巻だった。

最後は最新曲“UBU”を披露。「この日がなかったら生まれていなかった曲」と語り、紡がれた歌詞には、音楽を続けていく上での不安や焦燥感、そんな感情が赤裸々に乗せられる。
それでも〈でもやめられない〉〈もう一行あと一行〉2と、諦めずに夢に向かって進み続ける覚悟を込めて歌い上げる。その想いが生半可な気持ちでないことは、この日この組み合わせで対バンが実現したこと、そして彼女のパフォーマンスを見れば明らかだった。

異色とも思える今回の対バン。
だがそこには、NakamuraEmiの音楽に向き合う大きな覚悟があり、観客の心を動かす大きなエネルギーが生まれていた。その証拠の一つに、ライブが終わってからUVERworldのグッズを身に着けたファンがNakamuraEmiの物販に列をなしていたのを見た。

筆者もまた、彼女の歌に心を動かされた一人だ。
これからNakamuraEmiの音楽にもっと触れていきたい。そんな新たな出会いをもたらしてくれたライブだった。

1 NakamuraEmi “メジャーデビュー”(作詞:NakamuraEmi)より歌詞を引用。
2 NakamuraEmi “UBU”(作詞:NakamuraEmi & カワムラヒロシ)より歌詞を引用。

UVERworld セットリスト
01.ZERO BREAKOUT POINT
02.PHOENIX AX
03.PRAYING RUN
04.Eye’s Sentry
05.ALL ALONE
06.EN
07.0 choir
08.7日目の決意

NakamuraEmi セットリスト
01.メジャーデビュー
02.火をつけろ
03.かかってこいよ
04.使命
05.雪模様
06.Rebirth
07.梅田の夜
08.投げキッス
09.YAMABIKO
10.スケボーマン×PRAYING RUN マッシュアップ
11.UBU

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