
UVERworldファンクラブ長期会員限定ライブ “本当に出会えてよかったと思ってるよ”
3日経った今も、心が9月24日に取り残されている。
それぐらい、夢のような時間だった。
継続15年以上のファンクラブ会員を対象に開催されたUVERworldのライブ。
「彼らを好きでい続けて良かった」と心の底から思えた、この日限りの特別なライブだった。
その一夜を振り返る。
※本ライブはファンクラブ会員限定ライブのため、MCなどの詳細なレポートは避けて記述します。
UVERworldファンクラブ長期連続継続限定ライブ
本公演は、UVERworldのファンクラブ「Neo SOUND WAVE」に、15~20年連続で加入し続けている会員を対象に開催されたライブだ。言わば、バンドから公式に「古参」と認定されたファン限定のライブである。
ライブ会場であるKT Zepp Yokohamaに到着すると、15年以上前の懐かしいグッズを身に付けているファンが多く見られた。ライブ中、克哉も話していたが、どれもきれいな状態のグッズばかり。思い出とともに大事にしまっていた様子が伺えた。
ここにいるのは最低でも15年、UVERworldを応援し続けてきたファン。そう考えると、いつものライブにはない、仲間や戦友のような安心感があった。
ライブはいつものように定刻にスタート。流れたのは1stアルバムに収録されているSEだ。懐かしい曲に一気に会場が沸き立つ。
ステージ上のスクリーンには、おそらくこの日のためだけに用意された、ファンに向けたメッセージが映し出された。
メンバーがステージに登場し、一曲目に投下された曲は“PRIME”だ。2005年リリースの2ndシングルに収録されている曲で、めったにライブでやることはない。この一曲目ですでに「今日は特別な一日になる」と観客は確信したに違いない。会場の熱量が一気に上がる。
しかし、さすがは長期会員限定ライブ。20年以上前の曲でもレスポンスは完璧だ。
その後も“=”や“Revolve”など、初期リリースの、しかもカップリング曲が続くというスペシャルな構成。
MCで話すメンバーの口ぶりも、気のせいかいつもよりリラックスしているように感じられた。真太郎は、この日ライブに来ている人を「年配者」とイジリつつ、信人とともに「15年ってもう家族や親戚」と言ってくれたことにとても大きな愛を感じた。
TAKUYA∞は、このライブのおかげで昔の曲の良さを再認識できた、という旨を語っていた。だが、それはライブを観ていたファンも感じていたのではないだろうか。
例えば、筆者がそう感じたのは“病的希求日記”だ。2008年リリースのアルバム『PROGULTION』に収録されていた楽曲。その曲にこんな一節がある。
〈時代のせいで汚れた振りしてるけれど 時代をおいて心汚したのは僕だろ〉1
スクリーンに映し出されたこの歌詞を見て、思わずハッとさせられた。20年近く前の曲なのに、今の時代を映している言葉のようだ。「冷笑」の姿勢が流行ったり、コロナ禍でたくさんのものが奪われたり。それで苦しんだ人が多いことは事実だが、「社会のせいにして腐っていないか?」と、自分自身考えさせられた。
他にも、昔のUVERworldの曲には、今とは違った「暗さ」があったのだとライブ中に感じた。世の中に対する失望や不信感が伝わってくる。近年の楽曲の方が、ストレートに希望や喜びを歌っているように感じるのだ。
それも、作詞を手掛けるTAKUYA∞が20代という、まだ社会に対する不信感が拭いきれない若さゆえの表現だったのかもしれない。
リリース当時10代だった自分では感じられなかったものも、歳を重ね、今のUVERworldを知っているからこそ、昔の楽曲にも新たな魅力を感じられた。
サウンドもそうだ。打ち込みの要素が少なく、バンドサウンド中心に疾走感満載で駆け抜けていく構成は荒々しさがある。今のUVERworldは特定のジャンルに当てはめるのが難しいぐらい、さまざまな音楽の要素を取り入れているが、この頃は正真正銘のミクスチャーロックと言っていいぐらい真っ直ぐだ。
しかし、ただ当時のまま演奏するのではなく、例えば“expod-digital”では誠果のパートが追加されているなど、アップデートされた一面も楽しむことができた。
また、この日驚いたのは、“凛句”や“モノクローム~気付けなかったdevotion~”など、今後ライブで披露されることはないだろうと思っていた曲まで披露されたことだ。
”凛句”は当時の出来事があったからこそ生まれた曲だったし、“モノクローム~気付けなかったdevotion~”は2023年の日産スタジアムで「もうライブではやらない」と宣言していた曲でもある。
TAKUYA∞はそのことについてMCで、「言ってることがコロコロ変わってると思われるかもしれないけど、真意を辿っていけば、自分の心に正直に選択したという軸は変わっていない」というような趣旨のことを話していた。
メンバーが「このライブのために、この曲を演奏したい」と思ってくれた。それは、ファンとして何よりも嬉しいことだった。
そして、終盤に演奏された“THE SONG”が素晴らしかった。TAKUYA∞が言葉通り全身全霊で歌い、楽器隊が奏でる音が空間を震わせる。2012年に〈魂をふるわせ生きていく〉2と綴った歌が、時を経て色褪せず、そして今もなお、その姿勢を崩さないバンドの生き様を目の当たりにし、目頭が熱くなった。
最後は、メンバーが本当に「いいライブ」と感じた時にだけ演奏される“MONDO PIECE”。
〈本当に出会えてよかったと思ってるよ〉3
まさにこのライブを締めくくるにふさわしい一行だ。
UVERworldに出会えて本当によかった。
自分の人生の中で、どの年代でもどんな時にもUVERworldの曲があって、励まされ、前を向くことができた。
これから先も、彼らのファンであることを恥じないような生き方をしていきたい。改めて自分にとって、UVERworldが必要不可欠であることを、強く実感したライブだった。
最後に、彰自身が「自分だけ暗すぎる」と話して笑いを誘っていた“Just break the limit!”のMVを。
1UVERworld “病的希求日記”(作詞:TAKUYA∞)より歌詞を引用。
2UVERworld “THE SONG”(作詞:TAKUYA∞)より歌詞を引用。
3UVERworld “MONDO PIECE”(作詞:TAKUYA∞)より歌詞を引用。
セットリスト(UVERworld公式Xより引用)
01.SE (Timeless)
02.PRIME
03.=
04.Revolve
05.CHANGE
06.Rush
07.シャルマンノウラ
08.Mixed-Up
09.病的希求日記
10.EXTREME
11.凛句
12.僕に重なって来る今
13.モノクローム~気付けなかったdevotion~
14.MINORI
15.オトノハ
16.expod-digital
17.Nitro
18.~流れ・空虚・THIS WORD~
19.激動
20.Just break the limit!
21.THE SONG
22.MONDO PIECE
2026.09.24(Thu)
— UVERworld_Staff_ (@UVERworld_dR2) September 24, 2026
"危ない"TOUR 2026
at KT Zepp Yokohama
>>>Setlist
SE (Timeless)
PRIME
=
Revolve
CHANGE
Rush
シャルマンノウラ
Mixed-Up
病的希求日記
EXTREME
凛句
僕に重なって来る今
モノクローム~気付けなかったdevotion~
MINORI
オトノハ
expod -digital
Nitro
~流れ・空虚・THIS WORD~… pic.twitter.com/kgxQypWMh7
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